野球の競技人口は世界で何人くらいいるのか気になったので調べてみました。日本では国民的スポーツとされるプロ野球であり、アメリカのメジャーリーグやWBCなど国際大会も盛り上がっていることを我々は身近に感じています。その一方で、サッカーほど国際的なスポーツとして認知されていないイメージもありますよね。実際に調べてみると、世界的に見て野球は極めてマイナーなスポーツであることが分かりました。実際、ヨーロッパや南米、アフリカなどでは野球が認知すらされていないというケースも決して珍しくはありません。また、野球が広く浸透している国でさえも、野球の競技人口や人気は年々低下する傾向にあり、世界的に絶大な人気を誇るサッカーに比べるとその差は歴然であると言えます。
この記事では、世界における野球の競技人口や人気はどのくらいなのか、野球人気が低迷する理由について詳しく解説していきます。
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野球の競技人口は世界で3500万人であることが分かりました。世界トップクラスの人気スポーツであるサッカーや他のスポーツと比べて野球の競技人口はどうなのか、実際のデータと共に紹介していきます。
野球競技人口は世界3500万人
世界における野球の競技人口は約3500万人と言われています。競技人口が約5億人と推定されるバレーボールをじはじめ、バスケットボールやサッカーなどと比べると、野球の競技人口は圧倒的に少ないことがわかります。以下の表が競技と競技人口をまとめたものになります。
| スポーツ競技 | 競技人口 |
| バレーボール | 5億人 |
| バスケットボール | 4億5000万人 |
| 卓球 | 3億人 |
| クリケット | 3億人 |
| サッカー | 2億6000万人 |
| テニス | 1億人 |
| ゴルフ | 7000万人 |
| 野球 | 3500万人 |
しかし、競技人口という言葉の定義には、非常に曖昧なところが多いのも事実です。どのくらいの頻度でプレーすれば競技人口としてカウントされるのか、キャッチボールを趣味としている人を野球の競技人口に含まれるのかなど、計測基準は考え出したらキリがありません。正確なデータは基本的に存在しないと言えますので、あくまで目安として参考にしてください。
野球ファン人口は世界で約5億人
世界のスポーツランキングに特化した『SPORTS SHOW』によると、世界の野球ファン人口は約5億人にも上ると推定されており、これは世界で8番目の数値となります。
| 順位 | スポーツ | ファン人口 |
| 第1位 | サッカー | 35億人 |
| 第2位 | クリケット | 25億人 |
| 第3位 | バスケットボール | 22億人 |
| 第4位 | ホッケー | 20億人 |
| 第5位 | テニス | 10億人 |
| 第6位 | バレーボール | 9億人 |
| 第7位 | 卓球 | 8億5000万人 |
| 第8位 | 野球 | 5億人 |
| 第9位 | アメリカンフットボール | 4億1000万人 |
| 第10位 | ゴルフ | 3億9000万人 |
野球が特に人気である国はアメリカを中心とする北中米、日本を中心とするアジア諸国に多いことが特徴とされています。実際、日本のプロ野球ファン人口は約2500万人と言われており、これだけでも世界のプロ野球ファン全体の5%を占めることが分かります。
一方、サッカーが絶対的な人気を誇るヨーロッパにおいては、野球というスポーツ自体が認知されていないことも珍しくありません。WBCなどの国際大会ではオランダやイタリアなどが活躍したこともありますが、それでもヨーロッパ諸国における野球人気はきわめて低いと言えるでしょう。
サッカーの競技人口は世界的に急増
野球と並んで「日本2大スポーツ」に数えられるサッカーは、世界的にも競技人口が増えているスポーツと言えます。先ほどのデータを参照すると、競技人口は野球の約8倍、ファン人口は野球の約7倍にあたることが分かりますね。
人気の背景には、ボール一つあればどこでもプレーできる手軽さや、用具にほとんどお金がかからないことなどが挙げられます。さらに世界最高峰と言われるヨーロッパ各国のリーグでは年俸や移籍金も桁違いで、1年間で何十億円と稼ぐ選手も少なくありません。
近年では圧倒的な資金力を背景に、中国や中東諸国などでプレーするスター選手も増加傾向にあります。それに伴い中国や中東諸国ではサッカー人気も爆発的に上昇しており、今後もサッカー人気は世界的に伸びていくことが予想されています。
野球競技人口が減少している3つの理由
野球の競技人口が減少している、増えない理由について2つ紹介していきます。
野球の国際大会は盛り上がりに欠ける
野球の競技人口が増えない最も大きな理由は、国際大会の盛り上がりに欠けることだと思われます。サッカーであればFIFAが定める国際大会への招集にクラブ側は協力しなければいけないという義務がありますが、残念ながら野球にはありません。WBCやプレミア12などの国際大会を開催しても、最もスター選手が集結するはずのMLBから選手が集まらないのです。
確かに高い給与を支払っているのは球団であり、WBCなど国際大会で怪我をされては困ります。そのためには保険会社への加入が必要になりますが、怪我のリスクが高いことから、実際に加入を認める保険会社もそう多くないようです。スター選手を国際大会で見られないとなると、確かにそれは競技人口の低下に直結する可能性は高そうです。
高校野球には未だに古い指導法のイメージ
野球の競技人口が増えない理由の一つに、高校野球へのイメージがあります。高校野球といえば球児たちの青春が詰まった美しい物語があり、筆者も見る分には大好きです。しかし昔は、水を飲んではいけない、先輩の言うことに逆らってはいけない、いじめ問題など、あまりにも酷い環境下で部活動が行われていたのも事実です。
時代が変わりだいぶ改善されてきてはいるはずですが、古い指導法が残っている学校もあり、過酷な練習のイメージが払しょくされることはありません。平成世代にとってはこのイメージによる野球離れが大きく、競技人口の低下に繋がっていると言えそうです。
野球は用具にお金がかかる
子供世代で野球の競技人口が増えないのは、用具にお金がかかるという経済的理由も大きく関係しています。グローブやバットなどは決して安いものではなく、親の経済的状況から野球を諦めてしまうという人も決して少なくはありません。
日本国内でも決して安くない野球用具ですが、外国に行けば輸送費などに伴い値段はさらに高騰します。特にアジアや南米といった発展途上国の子供にとって、用具があまりにも高価な野球は、必然的に縁遠い存在となってしまうのです。ボール一つだけあれば練習できるサッカーやバレーボールとはやはり違いますね。
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野球競技人口が減少しているのは、「野球大国」の日本も例外ではありません。ここでは日本の野球競技人口の減少がどれほどなのか、具体的な打開策も交えながら解説していきましょう。
大学野球以外は競技人口が減少傾向に
『日本スポーツ協会』によると、少年軟式野球の団員数は令和元年度のデータで約11万7000人いるとされています。これは10年前である平成21年度の約18万人と比較すると、約3分の2にまで減少していることが分かります。
また、同じく令和元年の少年サッカーの団員数は約11万1000人となっており、小学生の競技人口においては、野球とサッカーの間でほとんど差がありません。
大学野球の競技人口こそ多少の増加傾向が見受けられますが、中学、高校、社会人においてはいずれも野球競技人口は大幅に減少しています。特に社会人野球は競技人口減少が著しく、これには不景気を背景に廃部してしまう企業が多いことが関係しています。
日本の野球競技人口が減少する理由
「野球大国」とされる日本でさえ競技人口が減少する理由としては、やはりテレビ中継の激減が考えられます。かつては毎日のように地上波のゴールデンタイムに放映されていたプロ野球ですが、現在は日本シリーズやクライマックスシリーズなどを除き、ほとんど放映されることが無くなってしまいました。
背景としては、野球には制限時間がないことから放送時間が定まらないこと、ゴールデンタイムに見合うだけの視聴率が取れなくなっていることなどが挙げられます。かつてのように家族で食卓を囲みながらプロ野球を観戦するという文化は、もはや完全に失われてしまったと言えるでしょう。
また、昭和の体罰のイメージが払拭しきれないことや、いわゆる「お茶当番」など親への負担が大きいことなども、野球の人気低迷の大きな原因として考えられます。用具が高価であることも相まって、現代において野球はもはや身近なスポーツではなくなっているのが現実です。
野球競技人口の減少を止める打開策
野球人気を復活させる打開策としては、スポーツ根性論からの脱却や資金面の整備など、親の負担を少なくすることがキーポイントとされています。実際、「子供に野球をやらせたくない」という意見は少なくないため、親の負担や不安材料を取り除かない限り、野球の競技人口は必然的に低下してしまうのです。
また、2021年には東京オリンピックで野球が競技種目に復活することが決まっています。地元開催となる東京オリンピックで日本代表が金メダルを獲得すれば、2019年のラグビーのように野球人気の起爆剤になることも十分に考えられるでしょう。
世界の野球競技人口減少を止められる可能性はある
日本のみならず世界的に競技人口数が伸びない野球ですが、その背景にはサッカーという圧倒的人気を誇るスポーツの存在があります。日本でも確実にサッカー競技人口や人気が増えており、サッカーが野球を抜くのはもはや時間の問題と言えるかもしれません。
しかし一方で、プロ野球の観客動員数が年々増加傾向にあるのも事実です。各球団は球場のボールパーク化に積極的に取り組んでおり、女性や子供でも飽きることなく過ごせるような工夫が施されています。野球とは無縁だったファン層が、野球観戦の楽しさに少しでも触れることができれば、野球人気復活の大きなきっかけにもなり得るでしょう。
こうした各球団の対策や東京オリンピックでの野球日本代表の活躍により、「野球王国」日本において野球人気が再燃することが期待されています。



